【図解】Rustをインストールしてみる

Rustのインストール方法をご紹介します。
環境はWindows10(64bit)です。

Rustのインストール

インストールをする手順は以下の通りです。

  1. インストーラーのダウンロード
  2. インストーラーを起動してインストール

1. インストーラーのダウンロード

まずは https://www.rust-lang.org/tools/installからインストーラーをダウンロードします。

英語ページですが、画面右上に言語選択のボックスがあり、そこから日本語を選択すると日本訳されたページになります。
ただ、完全な訳ではないので、人によっては分かりにくいかもしれません。
ここでは英語ページで紹介していきます。

インストーラーは32bit版と64bit版があります。
PCが32bitか64bitかを調べて、環境に合わせてインストーラーを選択します。
最近のPCはほぼ64bitだと思います。

私は64bitのPCなので画面中央、右側の「DOWNLOAD RUSTUP-INIT.EXE(64-BIT)」をインストールしました。

補足:PCが何bitか確認する方法

Windows10ではコントロールパネルで確認することができます。

画面左下の検索からコントロールパネルを検索します。

ここに何bitのPCか載っています。

2. Rustをインストールする

次に、ダウンロードした「rustup-init.exe」を起動します。
すると、コマンドプロンプトが開いて以下のような画面になります。

1、2、3と選択肢がありますがここでは1を選択します。
1はデフォルトのインストールです。
1と入力したらEnterを押します。

終わったら更にEnterを押します。

以上でインストール完了です。

上の画面が出なかったら…

RustのインストールにはVisual Studio C++のビルドツールが必要です。
Visual Studio 2019が入っていないPCだと以下のようなエラーが出てきます。

これが出たら、記載されているURLからVisual Studioのビルドツールをダウンロードしてインストールする必要があります。

まず、記載されたURLからサイトへ行き、インストーラーをダウンロードします。
https://visualstudio.microsoft.com/ja/visual-cpp-build-tools/

そして、インストーラーを起動します。
起動すると以下のような画面になるので「C++ Build Tools」を選択してインストールします。

インストールしたらPCを再起動します。
再起動後にもう一度「rustup-init.exe」を起動してインストールをしてください。

最新版にアップデートする

インストール直後は恐らく最新版だと思いますが、一応、最新版にUpdateをしておきます。
画面左下の検索から「コマンド」と入力してコマンドプロンプトを起動します。

起動したら

> rustup update

と入力してEnterを押します。(>は除いてください)

これで更新が完了です。

プロジェクトを作成する

では、プロジェクトを作成してHello Worldを表示してみます。
プロジェクトの作成はアップデートと同じくコマンドプロンプトで行います。

まずは、作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)をプロジェクトを保存したいフォルダにします。
作業ディレクトリを移動するには、「cd 保存先パス」と入力します。
私の場合、「c:\projects\05_rust」に保存したいので、

> cd c:\projects\05_rust

とします。

保存先パスにスペースが含まれる時は、パスをダブルクォートで囲ってください。

> cd “c:\projects\05 rust”

プロジェクトを作るには、「cargo new プロジェクト名と入力します。
今回は「helloworld」という名前のプロジェクトを作ります。

> cargo new helloworld

Enterを押すと、c:\project\05_rustの中に「helloworld」というフォルダができます。
その中身が以下の通りです。

更に「src」というフォルダの中が以下の通りです。

この「main.rs」がRustのソースファイルになります。
テキストエディタを持っているならそれで開いてみてください。
持っていなければとりあえずメモ帳でも大丈夫です。

main.rsをメモ帳で開く

main.rs をダブルクリックして「その他のアプリ」から「メモ帳」を探します。
「常にこのアプリを使って.rsファイルを開く」のチェックは外しておいてください。
付けたまま開いてしまうとメモ帳に関連付けられて、毎回メモ帳で開いてしまいます・・・

するとソースコードを見ることができます。
中身は以下の通りです。

fn main() {
    println!("Hello, world!");
}

すでに Hello World が出力されるコードが書いてあります。

Rustをビルドしてみる

Rustはビルドをして実行ファイルを作成して動作させるプログラム言語です。
なので、実行をするにはまずプログラムをビルドをする必要があります。

ビルドはコマンドプロンプトで

> cargo build

とするとビルドすることができます。

まずは、cdコマンドで作業ディレクトリをプロジェクトのフォルダにします。

> cd c:\project\05_rust\helloworld

次に

> cargo build

と入力してEnterを押します。
これでビルドが完了です

ビルドに成功すると「helloworld」フォルダの中に「target」というフォルダができます。

その中に「debug」というフォルダがあるのでその中に入ります。

すると「helloworld.exe」があります。

これが作成された実行ファイルです。
これをダブルクリックで起動します。
一瞬画面が開くのが確認できたと思います。

これだと何がなんだか分からないので、ちゃんと「Hello World」と表示させてみましょう。
コマンドプロンプトから「helloworld.exe」を起動します。
コマンドプロンプトから

> cd target\debug

と入力して作業ディレクトリを「debug」フォルダにします。
入れない場合、「>」の左のパス(現在の作業ディレクトリ)がプロジェクトのパスになっているか確認してください。なっていない場合、cdコマンドを使って作業ディレクトリをプロジェクトにしてください。

そして、

> helloworld.exe

と入力して実行します。

無事 Hello World!と出力できましたね。
次回はエディタとして VisualStudioCode を使う設定をしていきます。

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